frei

旧「anney's room」からブログ「frei」だけ引っ越し&残しました

余裕が生み出すもの。

誰の言葉なのか知らないけれど、

ダニエルのファンサイトのトップページには

こんな一言が出てました。

Ungluecklichsein ist alles zu haben und mit nichts zufrieden zu sein.

(不幸であるという事は、全てを手にしているのに、それに満足できない事である)

いやはや、そういうこったですね…。

ところで、ドイツ1年留学後、私の考え方は大きく変わりました。

そこから得た結論は「余裕のない事は人を傷つける」という事でした。

もし生きるだけで精一杯で、

日々の生活のためのお金や自分の立場を確保しなくちゃいけないなら

誰かと争うことになるのかもしれない。

ましてや、相手は同じ国の人間ではなくて

あちこちの国からやってきた、違う習慣と常識を持った人達で

当然、暗黙の了解なんてもんは通用しないし

説得しようにも聞く耳持たずだったら、

無理矢理 何かを通すのかもしれません。

誰かはそれに巻き込まれて、傷つくのかもしれません。

ドイツは、そんな日々が続いた場所なのかもしれない。

世界の中では、それほど貧しい方ではない、ドイツでさえ、これです。

厳しいけど、それが現実なんだと思いました。

でも、その中でも、苦しい環境の中でも、

人を裏切らず、約束を守り、親切な人もいました。

有難いと思いながら、その人達の精神的な強さに尊敬しました。

それから日本に戻って普通の生活をしていると

どこでも表向き人は親切で、人を傷つけないようにしていました。

まだ余裕のある国なんだ、と深く実感しました。

余裕があり過ぎて、他の国の状況とは、何かがかけ離れてもいますが

それが何なのか…ってーのは、まだ研究中。

なにはともあれ、本当に戦後の日本って国は

他と比べれば比較的安定した世界を頑張って保ってきたんだなぁ…と

素直に感心してます。

そんな国での日々に慣れすぎた頃、

過剰に地位や名誉やお金を求めて、誰かを傷つけたりしないように、

もっと精神的に強くなって、人にやさしくなれるように

ドイツでの日々は、心に刻みこんでおかないとな。