ザールブルッケンへ。

い、痛い…。いたたたた。なんだこりゃ。

…と目覚めたのは、朝5時頃。まだ暗い中、眠りを妨げる痛みが左首から肩に走った。

うーん、こりゃ、寝違えましたな（苦笑）

普段日本では枕しないで寝るのだけど、ドイツに来ると、やめりゃいいのに、こちら特有の「ふかふか枕」に頭をうずめて寝てしまうので、以前も何度か、ホテルやおにーちゃん宅で寝違えた事があったんだけど。一体何度同じ間違えをすれば気が済むんだ、私よっ。

かくして、痛いままなんとか8時頃まで寝る。保子さんは、土曜日はやや遅く出勤しても大丈夫なので、いつもよりゆっくりして朝食を食べて出掛けていった。いってらっしゃーい！夕方、中央駅で会いましょう(^^)

さてと、首が痛いけど、気にしてる場合じゃないな。サロンパスを貼ってから、さっさとtoom marktへ行って、少しはお土産を買い込んでおかなくっちゃ。ごーごー！

こうして気合入れて玄関を出ると、バッタリ大家さんに遭遇。おはようございます(^^)/ しかし「どうかな？元気？」と大家さんに言われて、またふと我に帰る。え、えーっと、実はあまり(^^;;; あの首を…「寝違える」って独語でなんて言うんだ？（汗） 仕方ないので適当に身近な言葉でなんとか説明してみる。うーうー、通じたかな？（※正解は「Ich habe mich beim Schlafen den Hals verlegt」らしい）

すると大家さん、とにかく首を痛めた事は理解できたらしく「湿布貼ったの？でも、じゃあ、こっちにおいで(^^)」と言い、奥さんが開いているお店の方に導いた。そう、実はこの建物内にはお店が数軒入っていて、そのうちの1軒は大家さん夫婦が最近開いたパン工場の直営店なのでした。このパン工場というのが、これまた結構有名な工場らしく、工場自体はこの建物内にはないんだけど、Paulyという名前で、スナック菓子など一般のスーパーなんかで売っているような製品も作っているらしい。（※後で気付いたけど、Lufthansaの機内食で出されるブレッツェルのお菓子もPaulyの物だった）

そんなこったで、てっきりパンしか置いてないんだと思ってた、その店内に入ってみると、食べ物以外もいろいろ販売しているようだった。大家さんは店内にいた奥さんに声をかけて、何か説明すると手招きしている。はい、なんでしょう？

「はい、これを使ってみてね」と奥さんに手渡されたものは、小さな枕のような物だった。「これを電子レンジで3〜4分温めてから、首とか肩にかけるんだよ」と大家さん。あらら、どうもありがとうございます。これって中身はなんですか？と聞いてみると、何か植物か何かの名前を言われるが、知らない名前。「はて？」と理解不能な顔をしてみると、Getreide（穀物）の一種だとのこと。へぇぇー。何かドイツ独特の療法なのかな？

じゃあ、有難く使わせていただいた後、お返ししますね…と言いかけると、「それはあげるからね。プレゼント(^^) もし持ち帰るのが大変だったら、そのまま保子さんにあげていいからね」だそうで。何から何まで気を使っていただいちゃって、いやはや、親切さん。ありがとうございます m(_ _)m

そこで大家さん達に「あ、ちょっと待っててくださいねっ！」と言い残すと、急いで家に戻り、日本から持ってきた母のカレンダーをお礼に渡してみた。幸いにも喜んでもらえたらしく、そのまま少し立ち話へ。こうしてなんだかんだと、大家さん夫婦の貴重な時間をさいていただき、心が潤ったところで、改めてtoomへ向かった。

さてと、お土産とお昼御飯買わなきゃ。

（そして、買ったもの一覧↓）

THOMY Süßer Senf（甘いからし） 0.79euro

RitterSport SCHOKOWÜRFEL（チョコ） 2.59euro

RitterSport Internationale Genüsse（チョコ） 1.05euro

RitterSport Kakaocreme（チョコ） 0.59euro

Lindt Hauchdünne Täfelchen Auslese（チョコ） 3.20euro

KUCHENMEISTER Kinderhörchen 4個セット（チョコクロワッサン） 0.99euro

PatisserieFrance　BUTTERTÖRTCHEN 8個セット（バタートルテ） 1.79euro

タバコ ERNTE 23 3.60euro

duplo 10本セット（ウェハースチョコ） 1.55euro

Knoppers 8個セット（ウェハースチョコ） 1.35euro

MAGGI 5 Minuten Terrine Nudeln in Tomaten Mozzarella-Sauce（インスタントカップパスタ） 0.89euro

Sachsenmilch Das Extra-Fruechtchen Kirsch（ヨーグルトのようなもの） 0.29euro

NIVEA GLANZ SHAMPOO COMPACT（シャンプー） 1.85euro

いやはや、買った買った。でもまだお土産が足りない。ってーか、自分の欲しいもんばっかり買っちゃうな。うー。ちなみに私は喫煙しないので、タバコはお土産だよん。あ、もしかしてタバコ買うの初めてかもな。

という訳で、この中から MAGGIのインスタントパスタとSachsenmilchのヨーグルトなんだか、プチダノンみたいなのだかをお昼にいただきつつ、TVを見てると戦隊物が始まりました。なんだこりゃ。

お昼を食べ終わると、さっき大家さんからいただいた、首温めカイロ（？）を電子レンジでチン。あー、なんか香ばして美味しいそうな香りがします。肩に乗せてみると、確かに温かくて気持ちいいんだけど、このカイロ、細長いので中身が片方に偏りがちで、重みが部分的に妙にかかって、ちょっと疲れます(^^; これはきっとベットの上で横になって使うといいのかもしれないなぁ。でも有難いです(^^)

そんなこったで、今度は折鶴を作り開始。実は日本からドイツへの皆へのお土産として、ダイソーで千代紙っぽい柄のおりがみセットと、日本っぽい雰囲気の手ぬぐい&簡易弁当箱入れを買っておきまして。加えて、おかしのまちおかで、駄菓子をわんさか買っておいたので、それを小分けして皆に配ろうと思った次第。その中に、せっかくなので折り紙で、唯一暗記（？）してそうな鶴でも折って入れておくべ、と折り始めたものの・・・・・折り方覚えてないやん（汗）がっくし。

でも1枚の折り紙を、あーでもないこーでもないと折る内に、なんとか完成。何度も折順間違えて、最後に鶴の羽をあげられない状態に陥りつつも、全員の分をコツコツ折っていくと、リンダちゃんからSMSが。急遽、明後日の夕方にマンハイムで会う事に。その翌日以降は、ずっと各地で予定が入ってるから、結局フランクフルトに戻ってくるのは6日か7日か。はぁー、洗濯物どうしよう。

なにはともあれ、そろそろ保子さんと中央駅で待ち合わせてる時間が近づいてきました。いつものようにS-Bahnで40分程移動して、中央駅に着くと、まずは携帯のプリペイドカード自販機e-LOADINGの所へ。実は携帯を買ったばかりだと言うのに、皆と連絡を取っているうちに、気付けばもう残りは3euro程になってたのでした(^^;

それにしても、この自販機は初めてみる外見だなぁ。画面に表示されている内容も、ハイデルベルグやミュンヘンで使ってたのとは、ちょいと違う。でも、使い方は見当つくので適当にいじって Vodafone用で15euro分購入してみると、カードじゃなくて、長い紙が出てきました。へぇ、こりゃいいや。以前の自販機だったら、まずは厚手の紙で出来たタバコ箱大のケースが出てきて。それを開けると、プラスティック製のカードが入ってて、その裏面に番号が書いてあったんだけど。それらは、番号を一度登録しちゃえば、もう用なしで全てゴミになってたんで、もったいないなぁ…って思ってたんだよね。今回のタイプなら、ゴミになるのは、この長い紙だけで済む訳やね。改善されたもんだなぁ。

そんなこったで、微妙な進化に感心しながら、今度は電車の自販機で今後のドイツ国内旅行の時刻表を検索していると、保子さんと遭遇。おー、じゃあ、もう電車に乗り込みますか(^^)

17番線にすでに到着しているREに乗り込み、適当に空いている席を探してみると、テーブル付きの向かい合った席が空いてました。ラッキー。いやはや、保子さん、お仕事お疲れ様でしたー！…ところで、そろそろお腹空いたよね。へへへ。

って訳で、早速、保子さんお手製のサンドイッチとお茶を、有難くいただいた後、お互いに今日の出来事を話しつつガタゴト揺られ、5分程遅れて、Saarbrücken中央駅に到着。

すでに辺りは真っ暗で、寒い中、駅のホームで広子さんと彼女の彼氏さん（ドイツ人）が待っていてくれました。わーい、久しぶりぃ(^-^)/ 元気だったー？

ちなみに彼氏さんは、日本に長い事滞在してた方で日本語ペラペラなので、この後の会話は全部日本語でOK。どこに行きたい？…と聞かれて、真っ直ぐ広子さん宅に向かう事も候補にあがったけど、せっかくだから、街中を少し見てみたいなぁ…と思い、うっかり「ビールでもひっかけたい」と、一言ほざいてみたところ(^^;、広子さん達の車でまずはレストランに連れていってもらう事になりました。わーいわーい。

そうして目指した場所は、暗くて周りがよくわからないけど、Staattheater（国立劇場）の近くのFilmhausの隣の建物で、どういう訳か周りの駐車スペースはどこもいっぱい。やっとこさ見つけた場所に車を置いて外を歩けば、寒いけど星が沢山綺麗に見えるなぁーーー。ひゃーーー。さすがドイツ。

かくして、プルプル震えながら、レストランに入ると、2階の席で空いてるテーブル発見。すでに沢山の人達が飲んでガヤガヤしてる店内で、とりあえず、私もHefeWeizenのビールを注文(^^) さぁさぁ、ビールが来ましたよぉう。4人でかんぱーい♪…んくんく…うまかーーーっ(>_<)/ やっぱり、ドイツのビールはうまいっ。さらには、後から広子さん達の注文した、オリーブやタコスチップも来て、一緒につまませていただいたら、これがまたビールに合うだよなぁ。嗚呼、幸せ。

勿論、幸せのメインは皆の会話(^^) ドイツに来て以来、広子さんがどんな生活してて、彼氏さんがどんな人で…って聞いたり。広子さんに保子さんの事を紹介したり、お互い紹介しあったり。案の定、2人とも気が合いそうな雰囲気だし、今度、広子さんから保子さんに、彼氏さん候補を紹介してくれるって言う話が上がって盛り上がってきたし、2人を会わせてよかったなぁ。

こうして、気付けばすでに深夜。ぼちぼちレストランをひきあげようとしたら、広子さん達が払ってくれちゃいました。あらら。ご馳走様でした(^^)/

そんなこったで、駐車してある場所まで戻って、車でドンドコ暗い街中を通り過ぎていくと、車庫付きの広子さん宅に到着。外見は一軒家の大きい版みたいな感じなんだけど、中に入ると団地のような感じで、広子さん宅は2Fにありました。ちなみに家の前には広子さん用の車としてSmartが、ちょこりんと停まっていました。あー、やっぱりかわいいや。一度でいいから乗ってみたいなぁ…。

広子さん宅の室内に入ると、手頃に広くて綺麗でスタイリッシュな居間が見えると共に、何やら甘くて美味しそうな香りが。実は昼間、広子さんがクッキーを焼いてくれたそうで、それをこれから、皆でいただこう！って事に。わーいわーい(^^)

おまけにすでにビールを飲んだ後だと言うのに、彼氏さんが冷蔵庫から持ってきてくれたビールもいただく事に。きゃー、きゃー。（←喜びの雄叫び） でも、夜中にこんなにアルコールとお菓子食べたら、太っちゃうよぉう…って、まぁいいか。短いドイツ滞在を思う存分楽しもうじゃないのっ（笑）

そんな訳で、遠慮なくいただいてみた、広子さんのクッキーは、香りに全く負ける事なく、果てしなく美味しい…。なんだろ、これ、この、爽やかな甘さは。そして、このサクサク感は。嗚呼、もう1つ食べていい？

ビールも、さっき飲んだのとは違うタイプで、スッキリしたのどごしで、甘い物食べる時には、ピッタリ(^^) かくして、大事な人達と美味しい物に囲まれつつ、今度は私の近況なんかを報告したりしてると、相当な深夜になってました(^^; ごめんね。私以外は月曜日にお仕事があるんだから、この土日で無理してあまり身体にダメージ与えちゃマズイよね。

そんなこったで、今日泊まらせていただくお部屋に案内してもらったら、畳にお布団にちゃぶ台…という、果てしなくJAPANな光景が広がっていました。す、すごい。よく畳を日本から運んだねぇ…と話してたら、彼氏さんの勤務してる会社が運送費を払ってくれたそうで。なるほどなぁ。会社に所属してると、そういうメリットがあるのかぁ…。

それにしても、果てしなく眠いです…保子さんがシャワー浴びてる間に、私はリタイヤして、布団にもぐりこんでしまったのでした。お…おやすみなさーい…。