とことこねこ。
夕方は夕飯に備えて、お買い物タイム。
少し肌寒い外に出て、
裏道をのんびり歩いて商店街の方へ。
家族で「猫通り」と名付けた所を歩く時には
辺りを見回しながら、馴染みの猫の姿を探す。
寒い時には、猫も家でじっとしてたいでしょう。
猫が見つからない。がっかり。
と思いながら「猫通り」を通り抜けると
この通りの先の方に、こげ茶の小さい生き物が見える。
あ、猫だ。しかも、まだ幼い。
手前に近所のおじさんが立っていて、
その猫の様子を見ている。
猫は誰の視線もかまわず
こちら側に向かって歩いてくる。
とことこ。
とことこ。
足取りしっかり、ただひたすらに。
とことこ。
とことこ。
私もお買い物のために、猫のいる方へ歩いていく。
てくてく。
てくてく。
ドンドン近づく猫の姿。
彼(?←猫)の視界に私はあるのか?
てくてく。
とことこ。
寄り道しないよ、まっすぐに
どこかへ向かって、マイペース。
私の興味津々の視線も、どうでもいいらしい。
横を通り過ぎても、彼は歩き続けた。
人が怖くないんだね。
押さない、駆けない、しゃべらない。(?)
こんなに落ち着き払った猫の姿を見たのは、初めてかもなぁ。