frei

旧「anney's room」からブログ「frei」だけ引っ越し&残しました

ミュンヘン。

目覚めると、センちゃんは寝袋の中で寝ている…。なんだか寒そうだな。だから私のコートかけて寝たら…って言ったのに。

てな訳で、夕べは彼女が普段使っているベットをお借りして寝る事になりまして。私が寝袋で寝るよ…と言ったのだけど、聞く耳持たず(苦笑) どうにもゲストである私に尽くしまくってくれています。こんな調子じゃ、センちゃん疲れちゃうでしょうに。とにかく、ありがとう。。。

そんな訳で、今日こそは学校行ってくださいよ、センちゃん。朝も彼女はせっせと働いて、朝食を用意してくれました。あああ、美味しい。パンにチーズとハムを挟んだものにコーヒーです。ドイツの朝食って最高(^^)

それにしても、ここでもそんなにゆっくりしてられません。少し早めに出発して、郵便局で昨日置き忘れてきた私のアドレス帳について、聞いてみなくっちゃ。…ってーんで、2euroの切符買って市電に乗って中心地へ。まっすぐに郵便局へ向かい、窓口で聞いてみると、応対してくれたおばさんは、奥の方へひっこんで、何か届けられてないかチェック。しかし、何もそれらしき物はないと言い渡されてしまいました。ガッカリ。

かくして、この旅行中、今まで書いてた日記は全て紛失。あああ。おまけに広子さん宅で、トラブってたPCが表示させてたダイアログやら詳細もメモってあったんだよなぁ…。白いA4用紙を半分に折ってまとめただけのメモだったから、きっとゴミと間違えられて捨てられちゃったんだなぁ。仕方ない。

なにはともあれ、早く駅に向かって、電車でミュンヘンに向かわないとね。ちなみに市電の交通費ですが、センちゃん宅から中心地へ向かう方向に、2ゾーン分乗って行くと駅に到着するんだけど、この場合、まっすぐ駅に行かずに一度中心地で降りても、切符購入から90分以内であれば、同じ方向、つまり駅方面への市電に同じ切符で乗れるんだって。これまたセンちゃん情報でして、本当よく彼女はこういう細かいお得情報(?)に詳しいなぁ。(※ゾーンによって有効期限が違います。例えば、3ゾーン分の切符だと180分有効。Einzelfahrscheine - Geltungsdauer参照)

そんなこったで、駅に少し早めに着いたので、駅の中にある本屋やスーパーを見ていたら、センちゃんがポツリと一言。「本当はどう思う?この先、ドイツに住む事と中国に帰る事と。どちらが良いと思う?」

実は昨日から、彼女の話を聞いていて感じたのは、彼女にとってドイツでの生活が辛そうだって事。私も留学中に思った事だったけど、ここでの日々は、なんだか毎日戦いのようで精神的に疲れるんだよね。アジア人独特の、暗黙の了解とか、言わなくても察っする思いやりとかって、メリットでもあり、デメリットでもあるとは思うけど、それに慣れていると、ドイツで毎日自己主張しないといけないのが大変で。人によっちゃ、嘘ついてまで「私が、私が」って主張して、なんて言うか…人を蹴落としていかないと、望む生き方が出来ないって痛感するし、それが世界の本当の姿なのかもしんない…って思ったり。

センちゃんも、ここでやっぱり何度か「蹴落とされた感」とか「利用されて捨てられた感」を与えるエピソードに遭遇してしまったらしく。彼女は大学を卒業したら中国に帰ると言ってるし、勿論、私はそれに反対する理由なんてないんだけど。たぶん、こんな風に質問してくるって事は、本当は本人はまだどっかで迷ってるんだろうね…。

で、勿論、私の答えは簡単。要するに大事なのは、センちゃんが幸せだなって感じられる事だから。幸せだって思える方を選べばいいんじゃないかな。

そしたら、センちゃんは、ふっと笑って「まるで私の母のようだね。母もそう言ってた」と応えてました。そっかー。そうなんだよ。愛してるよ、センちゃん。母のように日本から見守ってるからね。またいつかどこかで会おうね…。

こうして、彼女にホームまで見送られ、ICに乗ってハイデルベルグを去ったのでした。

・・・・・・それにしても。ミュンヘンに近づけば近づく程、気のせいか窓の外の雪が激しくなっているような。さすがミュンヘンは寒いからなぁ…ってーか、これ相当激しくないか?(汗)

ミュンヘン中央駅前かくして、ミュンヘン中央駅到着。久しぶりだなぁ、ミュンヘンも。ユンちゃんに会うまで時間があるので、まずは中央駅横にある大好きなパン屋Müller Brotでチェリーパイを購入…と思ったら、売り切れ。仕方ないので、アップルパイ(Apfelbissen)を買って、歩きながらも即座に頬張る。んー、美味しいっ。このほのかな甘さがたまらんな。

何が好きって、ドイツじゃ食べ歩いてる人が多いって事。こんな寒い中、それも大雪の中、そうしてる人は少ないけど、それでも周りから冷たい視線を感じる事もなく、平然と食べられるのは有難い。

途中まで食べたところで、駅前の毎度利用してたeasyInternetCafeへ。ここでメールをチェックして、明日のホテルを予約しとこう。

easyInternetCafeの利用チケットところで明日はどこへ行くのかってーと、それはザルツブルグザルツブルグには、友人が住んでいるので、本当は連絡しようと思っていたのだけど…ちょいとここに来て旅の疲れが出てきたので、他人様のお宅訪問は一時休止して、ホテルに泊まろうじゃないかと思った次第。ホテル暮らしも好きだしね。

かくして、これまた毎度御馴染みのHRSを利用して、Hotel Hofwirt Salzburgでさっさと1泊分予約。朝食付きで45euro(6075円程)也。あー、ネットって便利。(※ホテルのサイトで案内されてる料金は、もう少し高い。HRSを使うから安くなったと思われる)

さて、そんなこんなしてると、そろそろユンちゃんから連絡が入ってもおかしくない時間です。携帯の電波が届きそうな地上に出ますか。

…と試しに店の前に立ってみたら、これがすんごい大雪。10秒しないうちに、私は雪だらけ。んあー。さむーい。雪は好きだが、だかしかし。この大雪は尋常じゃないでしょう。

しばらくすると、ユンちゃんから電話があり、車でこちらに向かっている所なのだが、駐車できるスペースを探している、とのこと。それから、10分経過。ユンちゃんから連絡があったのに、呼び出し音に気付かずそのままに。あうー。さらに10分経過。やっとこさ、ユンちゃんがやってきました!おぉー、やっと会えたー!きょ、今日は本当に寒いねー(T_T);

なにやら彼女、本当はもう少し前に駐車出来たらしいのだけど、駅前のネットカフェで…と伝えておいたら、他にも1軒ネットカフェがあったんだってさ。それで私を探したけど見つからないので、そこの店員に堂々と「この近辺で他にネットカフェってない?」って聞いて、こっちまで来たんだってさ(笑) ごめんごめん。そっかー。名前まで伝えておくべきだったね。

そんなこったで、予定していた待ち合わせ時間よりも、1時間程遅れて会ったもんだから、次の予定まで残り1時間程しかありません。慌てて近くのanna hotelのカフェに入って、ホットココアを飲みながら、日本土産を渡しつつ、お互いの近況を話し合いました。

それにしても、彼女は相変わらず楽しい人だなぁ(^^) 彼女は日本食が好きなんだけど、日本についても興味あるみたいで、たまに入ってくる日本の文化について「これって本当?」と聞いてきます。が、なんせドイツに伝わってしまうような文化ですから、普通な話じゃありません(笑) 以前聞かれたのは何かコギャル文化についてで、今回は「若い女性は最近おしゃぶりを、しゃぶってるんだってね」とか「若い子は使った下着売って儲けられるんだって?」とか、しょーもない話でした(^_^;;; おーい、何紹介してんだよ、ドイツのマスメディア。ってーか、彼女から久しぶりに聞いたよ、「spinnen」(狂ってる(^^;)って言葉(笑) そうそう、昔よく聞いたよなぁ。

しかし、彼女の良い所は、そんなお茶目な話も交えつつも、世界中で飢えで苦しんだりしている子供達がいるとか、先日のスマトラ島沖地震についてとか、世界の問題についても真面目に語れるところ。おまけに、知らなかったけど、貧しい国の何人かの子供の里親になってるそうです。すごいなぁ。でも、そろそろ自分達の実の子供も欲しいな…って言ってるところで、そのために昨年夏に広い部屋に引っ越したんだって。そっかー、そうだったんだ。じゃ、今度会う時はお子さん連れかな?(^^)?

ちなみにコステュームデザイナーの彼女、お仕事の方は、最近調子が良いようで。今日も直前にドイツ版「ドッキリカメラ」みたいなTV番組の、エキストラ役用だかの衣装を提案してきたところなんだそうです。へぇー、そういう案件もあるんだ(^^)

という訳で、忙しいから英会話学校は行ってないそうだけど、また機会があったら行きたいみたいでした。ま、いいよね。私達はお互い、独語で意思の疎通が出来るからね ;-)

…って気付いたら、すでに次の約束の時間を過ぎていました。わ"っ。でも、携帯の留守録に何か入ってて、聞いてみると、その約束しているシャンちゃんからのメッセージ。大雪のせいでバスが遅れてて、約束の時間から30分くらい遅れるとのこと。ほっ。よかった。だったら間に合うな。

そんなこったで、ユンちゃんとの再会の時間は終了。結局、ココアおごってもらっちゃいました。また会おう、また今度ね(^^)

杏さんとは?
1999年留学時にミュンヘンの学校でのクラスメートになった中国人女性。同い歳くらい。ドイツ人の旦那の仕事の都合でアメリカに引っ越すが、そこで一度再会を果たす。(あめどい参照)
さてさて、カフェを出て、また中央駅に戻ってくると、待ち合わせ場所にまだシャンちゃんの姿はありませんでした。時間がまだありそうなので、ほんじゃ、杏さんに電話してみようっと。

…って、そう、実は杏さん、昨年再び旦那と一緒にミュンヘンに戻ってきているそうな。しかも1月に第二子の出産を控えている…と前回のメールに英語で書いてありまして。…そう、英語でね(汗) なんでも本人曰く、もう独語は忘れてしまった…って言うんですけどね。果たして電話して、独語あるいは英語で会話が成立するんでしょうか?(^^;

しかし、ドキドキしながら電話してみると、あっさり本人が出てきて、独語でペラペラ話している次第。なーんだ全然問題ないじゃない。すごーい。おまけに急な話で悪いとは思ったが、明日時間がないか聞いたら、だいたい家にいるからいつでも大丈夫、とのこと。ほんじゃ、明日お邪魔させてくださいな(^^)

かくして、明日の予定は全部確定したところで安心し、再びシャンちゃんを待っていると、私をめがけて、突然65才前後くらいのおじさんがやってくる。はい?(汗) そして、突然人差し指を顔に近づけたので、何か顔に汚れでもついてるのかしら?と思いながら、目をつぶりそうになると、私の額に十字を切って何かを言って去っていった。どういう訳か咄嗟に「ありがとう」と言ってみたけど、一体なんだったんだろう…。(※後でネット上で調べたところ「これから聞く聖書の言葉をよく理解できるように」という意味だとか…)

そんなこったで。混乱しつつも、明日の電車の時刻表を調べたりしていると、シャンちゃんがやってきました。わーい、久しぶりぃー(^-^)/

いやはや、お疲れ様でした。こんな大雪になっちゃって、ほんとバス大混雑だったようですよ。わざわざ来てくれて、ありがとう。おまけにお土産として、彼女の通う大学のWeihenstephanのビールを2本も持ってきてくれました。うぉー、覚えていてくれましたか、私がビール好きだと言う事を(笑)

…というのもですね、前回会った時に彼女の大学で、ビール工場の建物を見たんだけど、その時にはビールを味わう事が出来なかったんだよね。よぅしっ、後で飲んでみるねー。

Donislのメニューなにはともあれ、お互いお腹が空いたので、お夕飯を食べに行こう!と中心地、Marienplatzへ地下鉄で移動。彼女にどこか良いレストラン知ってる?と聞いたら、Ratskeller(市庁舎の地下のレストラン)しか知らない…と言うので、だったらもう少し安くて済むから、Donislに行こうと誘ってみる。ふーふーふー。結局、また来ちゃった。てへ。

なんてったって、だいたいのメニューが、6.95euro(938円程)なんだから、安いもんでしょう。おまけにメニューには親切にも、どれも写真付きだから、安心して頼めるし。勿論、ビールも美味しいしねぇ♪

私の豚肉+きのこソースかくして、私の注文はいつもの黒ビールに、豚肉+きのこソース。

彼女の何か肉の塊彼女の注文は、なんか肉の塊(笑)

ドーン。

嗚呼、美味しいよぉう。このしょっぱさが美味しいんだよぉう。幸せだー。

シャンちゃんには、美味しいと感じたかは不明だったけど(^^; とにかく、またここでも近況を語り合うと、最近は博士論文を書くためなのか、大学には行かずに、とある会社で働いているらしいです。で、早い話、そろそろ卒業となるんだけど、その後はやっぱり中国に戻る事を考えているんだって。でも、同じくミュンヘンの大学に通う中国人の彼氏さんは、まだ卒業まで数年あるので、それまではドイツに滞在するとの事。そっかー。

それにしてもだ。彼女の専攻は、私には未だによく理解できない(^^; 何やら環境や自然について調べていて、何かの統計を取ったり、未来の予想をしたりしているらしいのだけど。…ごめん(^^;

それと今の職場には日本人がいて、その人が中国語を勉強したい…と言って、シャンちゃんから習っているんだって。へぇ、そんな所にも日本人がいるんだ。すごいなぁ。

…と話していると、みえちゃんからSMSが。ってーのも、今晩はみえちゃんの家でお泊りさせていただく予定なのだけど、何やら忙しそうだったので、夜22時頃にフライジングで会いましょう…と軽く約束しておいた次第。で、このシャンちゃんも住まいがフライジングなので、一緒にこの後、そこまで移動しよう…と話していたのだが…

これが簡単な話では済まなかった(-_-;;;

実は数日前、フランクフルトの保子さんの家でTVを見ていたら「ミュンヘンのS-Bahnが工事中」というドキュメント番組をやってて。ってーか、それ、私が前回留学してた2003年から、ずっとやってるんじゃ?(2003年3月15日日記参照)

で、その工事の区間が、中央駅から東駅の中心地らしいんですが・・・・・え?今いるのは中心地だろうって? そのとーり(^_^;;;

かくして、シャンちゃんと私は、本来ならストレートにS-Bahn1本に乗って、フライジングに行けるところを、一度中央駅まで地下鉄で戻らなければならなくなり。さらには雪の影響か、交通も少々マヒしているっぽいしで、もう訳わからん。一体何の原因で、こうまで電車が来ないのか…という感じで、2人で駅のホームでポツネンと待ちぼうけしてしまいました。

その間に、シャンちゃんの彼氏さんは大学が終わって、フライジングに戻って来たらしく、彼女をその駅で待っていようとしてくれているらしいが…この大雪の寒い中ですから(汗) 早く駆けつけたいのだけど、なかなか電車は走り出さず、やぁーーーとフライジングに着いたのは、22時半頃。うぉー。

それから、彼氏さんに再会するなり、挨拶もそこそこに、3人でドカドカ積もった雪に足を取られつつ、みえちゃんの待つ場所へと急ぐ。うー。雪は好きだ。好きだがしかし…もっと違うタイミングで、戯れたかったぞなもし(苦笑)

こうして、やっとこさ、みえちゃんにも会う事が出来て、シャンちゃん&彼氏さんを紹介すると、もう2人とはお別れです。ほんとお仕事で疲れてるだろうに来てくれて、そんで一緒にいてくれて、ありがとう(^^)/ また連絡するね。

はぁ…そんな訳で遅くなりましたが、久しぶり、みえちゃん(^^)

てなこったで。彼女の家で少し話したところで、すでに深夜。雪深く積もった寒いフライジングの夜を、ストーブのついた温かい部屋で過ごしたのでした。おやすみなさーい。