frei

旧「anney's room」からブログ「frei」だけ引っ越し&残しました

ドイツ的東京案内[4] 未練と感謝。

銀座のレストランは、ちょっと変わったところだった。

日本料理屋なんだけど、店内はちょっと昔の日本風。

お座敷なので靴を脱がないといけなかったのが

ちょっと疲れたルルさんには気の毒だったけど

雰囲気は変わっていて、彼女も面白がっているようだった。

部屋の雰囲気は、こうして喜んでもらえたものの…

食べ物に苦労する。

実は 魚介類は苦手で、お肉がいいって言うんだけど

完全に魚介類が関係していない物が少ない。

エビや鰹節、たこ・イカ、お魚のすり身のかまぼこ

そういやぁ、気付かないうちに魚介類を食べているかもな。

サラダを頼もうと思っても、豪華にもエビが入ってる。

しかも、湯葉まで入っていて、慣れないと辛そうだ。

なんせ日本人の私が、あんまり湯葉好きじゃないくらいだしな。

そうなると、選べる物って、焼き鳥くらいなんじゃ…と

なんだかんだで、選ぶのに結構時間がかかってしもた。

飲み物は、非常に残念だけど(笑)

アルコールは得意でないと言ってたので、温かい緑茶に。

美味しいと言いながら飲んでたけど、時差ボケの疲れで

実は軽く頭痛がするとか言っている…。

うーん、大丈夫ですか?(汗)

そういう訳で、食事が始まって、ドイツでの写真を見せてもらったり

日本の習慣なんかについて話してみるものの…

そうなんだよ、私、あんまり日本的な日本人じゃないんだよなー(笑)

習字はうまく書けないし、着物も持ってないし、

お箸の持ち方も教えてみるけど、私の持ち方は独特だったり。すまない。

あ、勿論、お店にフォークも用意してもらったんだけど、

彼女、お箸で最後まで頑張ってたよ。努力家だなぁ。

ついでに、いろいろ日本語、覚えようとして、メモってたし。

おしぼりが出てきたら、「これで口ふいてもいいの?」って聞いてきて

いろいろ慎重に、日本の習慣をチェックしてる感じでした。

熱心だなぁ、ほんと。

それにしても、説明しようとして、単語に困ったのは「そろばん」。

てっきり日本にしかない物なのかと思ったので

細かく説明しようにも「Rechner」である、としか言いようがない。

しかし「Rechner」とは、PC用語ではPC本体の事を指す。

従って、一歩間違うと、ものすごい機械を想像しかねない。

仮に「Geräte」と言ってみるが、それだけじゃわからないので

棒があって、球体が刺さっていて…と説明。

…ってよくわからんな、これ(汗)

そしたら、後で調べたところ、古代ローマにもあったとか。

中国にもあるんだとかで、とにかくちゃんと単語があるのね。

「Abakus」だってさ。へえー。

Abakusについての独語の解説

そんな訳で。

いろんな事を独語で説明するのに、疲れ果てた私達と

時差ボケと慣れない座り方&食事達で疲れ果てたルルさんが

気づいた時には、すでに21時を過ぎていた。ガーン。

聖路加ガーデン、もう入れないやん(涙)

うー、東京タワーは22時まで開いてはいるけど、

ルルさん…22時頃には滞在先に戻りたいって言ってたよな…。

かくして、私達の東京案内は、あっさりと幕を閉じた。

銀座も十分に案内出来ず、

東京タワーにも近寄れず、

綺麗な夜景を上の方から見る事も出来ず、

とっても残念だけど、なによりこれから京都に行くルルさん、

ここで体調を崩す訳にはいかないよね。

疲れ果てた彼女を、一人で電車に乗せるのも気がひけたので

滞在先の最寄り駅まで、電車で送っていこうとしたら

「あなたの家、別の方向じゃないの?大丈夫?」と気を使ってくれて

いやはや、ほんとに親切さん。じーん。

でもやっぱり心配なので、半ば強引に最寄り駅まで送ったんだけど

電車の中で、彼女はグッタリした顔してました。あああ。

ほんとにほんとに、皆、お疲れ様でした。

東京案内に適した場所をいくつか紹介してくれた方々。

仕事の後で疲れているだろうに、

銀座のレストランまで案内してくれたサンタノさん。

そして、私の壊れむちゃくちゃ独語に付き合ってくれたルルさん。

みんな、本当にどうもありがとう。深く感謝しますm(_ _)m

またどこかで、ルルさんに会えるといいね。

その時には、もう少しだけ独語がうまくなってるといいんだけどな。

p.s.

翌日、仕事の都合で、ルルさんは

一人でとあるホテルに向かわないといけなかったんだけど

「ホテルの住所と最寄り駅がわからない」とのこと(汗)

サンタノさんと一緒に調べたりして、無事場所がわかったものの

電車や地下鉄がうじゃうじゃある東京での乗り換えって

日本人にとっても、慣れないと大変だよね。

日本語なら駅探えきから時刻表があるけど

独語とは言わなくても、英語版ってないのかしらん?