全てを求めない。
そう、そこまでは求めてないの。
全部を手に入れようなんて事は、全く思わないの。
三十路を越えるまで、
20代の勢いを失う怖さが常にあった。
体力が衰えて、記憶力が落ちて、
職を探すのも大変そう…って。
三十路を越えて、2,3年は「失った」感覚の方が強かった。
この先、どうして行くんだろう?って不安が多かった。
でも、ここ1年程、何かが違う。
全てを欲しがらなくなった。
完璧や絶対なんて、どこにもないんだから
何かが「出来る」って事は、全部じゃなくて一部でいい。
勉強して何か全部わかったら、そりゃ嬉しいけど、
そこまで、がむしゃらじゃなくても、
幸せになれたりするもんだよ。
「がむしゃら」は余裕がなくて、
どこかから邪魔が入ればイライラするし
誰かの弱さを受け入れられなくなって、
誰かを傷つけるかもしれない。
だったら、私は「全部」なんて要らない。
私は完璧になるつもりもないし、
弱さを素直に認めるから。
なんだか…世界は、「全て」を目標にしてるような気がする。
たった1つの「悪いところ」を指摘したら
「嫌いなんだって」「悪く思ってるんだ」って思われちゃう。
違うよ、少し改善したいから、指摘してるだけで
完全に嫌いだったら、もう何も関わってないってば。
だからね、
愛するあなたにも、全てを求めたりはしない。
そこで、やさしく笑ってくれればいい。
…って、そんな風に思えたのは、34歳になってからかな。
もし三十路が怖いって思う人がいるなら、
34歳でこんなラフな考え方になれるかもって、
ちょっと楽しみにしてみて(笑)