frei

旧「anney's room」からブログ「frei」だけ引っ越し&残しました

リサイタル

んあー。ダラダラ目を覚ましてみると9時頃。朝食なしの宿泊なので、外に出なければ…。

どこに入ろうか考えながら、河原町方面に歩いていくとスタバの「京都四条通ヤサカビル店」を発見。京都でなにもスタバに入らなくとも…と思いつつも、本日のカフェだった「カフェ ベロナ」と「ホットハム&チーズサンドイッチ」を頼んで、とりあえず一息。ドトールサンマルクもあるし、関西ならではの店で、朝から入れる店を見つけるのって難しいなぁ。

八坂神社それにしても今日は良い天気で、名所の撮影日和だなぁ。栗子さんのリサイタルは奈良の大和西大寺で15時からだから、13時くらいまでは京都観光しよっかな。

一番近場にあると思われるのは、河原町の先の八坂神社。バス代ももったいないので、てくてく歩いて神社に向かうと、四条大橋を超えた辺りから、やっと京都らしいお店や光景が広がってきました。おおお、撮影、撮影。

八坂の塔かくして、八坂神社を超えて円山公園をうろつき、東大谷方面へ。人力車タクシー(?)のおにーさんが「どこへ行く予定ですか?よかったら人力車で行きませんか?」と勧誘されつつ、お金に余裕がないので、そのままドンドン徒歩で今度は清水寺方面へ。

八坂庚申堂内の梅

途中、法観寺のでっかい八坂の塔を眺めながら、裏道のような細い道にあった「八坂庚申堂」で、屋根からぶらさがった赤い人形のような物体を見かけ、それが家で前もって読んでおいたガイドブックに載っていた「くくり猿」だと気づく。か、かわいい。

中に入ってみると、真ん中に沢山のいろんな色の「くくり猿」がつるされていて、左手ではその猿を購入できる模様。おぉ、私も買っていこーっと。しかし、先にお客さんが何か購入中なので、その間右手を見てみると、梅らしき木に花が咲いている。あー、そうか。そういう季節なのか?綺麗だったのでついでに撮影してから、改めて「くくり猿」を買うため、お客さんの後ろに並ぶ。

くくり猿順番が来たので、応対してくれるおばさんに「すみません」と声をかけると、「あ、ちょ、ちょっと待ってくださいね」と言って、なにやら急いでノートにメモを取っている。「えーっと、あれは○○円で…何個だから○○円でー」どうやら、今のお客さんの購入した物を書き出しているらしい。おばさん、おばさん、そんなに堂々とノート広げてたら、客の私がノートの内容読めてしもて、今日の売り上げがモロバレなんですけど、いいんですか?(^^;;;

…いいらしい(^^; ほのぼのしてるなぁ。おばさんの話す京都弁も心地よくて、のほほんとした気分で「くくり猿」について聞いてみる。「このお猿さん、背中に皆さん、お願い事を書いているようですが、絶対に書かないとアカンでっか?」ってーのは、友人にお土産にしたいんだけど、私が勝手に願い事書く訳にもいかんでしょ。すると、おばさん「いえいえ、書かなくてもね、えぇんですよ」…はぁ、いいんですか。要はこのお猿さんにお願い事を強く祈っておく事が大事らしい。

それにしても、名前の通り(?)境内にあるこのお猿さんは全て吊るされているような。やっぱり、どこかに吊るさないとアカンのやろか。あ"、まさか境内じゃなきゃ駄目とか?…それも質問してみると「いえいえ、境内に吊るさんでも、えぇんですよぉ」とのこと。さらには、家に持ち帰ったとしても、吊るさなくてもいいらしい。机の上に置いておいてもいいけど、要は叶えたい願い事の内容に適した場所に置いておくのがベストらしい。はぁー、意外と柔軟なんですねぇ…。わかりました。それなら、友人にお土産であげても問題なさそうですね。とりあえず、それじゃあ2個ください(^^)

とんぼ玉ストラップこうして、1個500円の「くくり猿」を買えてニコニコしながら、引き続き、京都観光。ねねの道に引き寄せられて歩いていくと、どうやら私は清水寺の方に来ているらしい。だんだん小道が坂になってきた。道の両側には沢山お土産物屋のようなお店が並んでいる。あー、懐かしい。子供の頃にここに来たよなぁ。あぁ、覚えてる覚えてる。

そこを登っていくと、一軒の店先に「とんぼ玉」らしきものを発見。おぉ。これも家で読んでおいたガイドブックに載ってたんだよなぁ。もう少し凝った柄のが欲しいんだけど、このとんぼ玉の赤い色も綺麗だな。1500円で少し高いけど、よっしゃ、旅行記念で買っておくかー。

他にも「いかにも日本」っぽいものが沢山売っていて、扇子だの万華鏡だのお箸だの綺麗な柄の風呂敷だの、あー、もう、全部ドイツにいる友人達に送ってあげたいけど、キリがないよなぁ。とりあえず、このにぎやかな通りの光景をデジカメで撮影しといて、写真だけでもメールで送るか…と思いきや、で、電池が切れてらー(;_;) なんてこったぁぁぁー。

清水寺厄除けと思ったら、坂を登りきった上の方のお店で、ちゃんと店先の看板に「電池」って書いてあんでやんの。す、すばらしい。じーん。早速、デジカメ用に単3を2本お願いしたら、320円でした。さすが観光地だけあって高いなぁ。でも、この後、何も撮れず帰るなんてもったいないもんね。こんな事になるなら、100円ショップで予備を買っておくべきだったなぁ。

仁王門なにはともあれ、はい、着きました、清水寺です!でっかい仁王門がドドーンと建ってます。その左手には西門が見えてます。三重塔の側を通り、どんどん奥へ行ってみると、なにやらアナウンスが聞こえてきます。えぇっと、左手に曲がっていくと、本堂に行けると言っているみたいですね。正面にはお守りとか売っている建物があったので、ここでも厄除けを友人向けで購入。1個300円也。

三重塔それから、アナウンスに従い左手に行くと、京都の町を見渡せる広場に到着。あー、いい眺め。今日はいい天気だから、これまた遠くまで見えて綺麗だなぁ。さて、時間もないので本堂に行きますか!と思いきや…そうでした、清水寺は拝観料取るんだよね。300円だって。うーん。本堂は子供の頃に行ったはずだしなぁ。時間もないし、まぁ、いっか。

という訳で、本堂行かずにそろそろ奈良に向かう事にしました(^^;

西門清水坂を下りつつ、途中田舎のおばーちゃん達にお土産を発送手配したりして、やぁっと、五条駅に着いたのは12時台。しかし、清水寺に近い「五条駅」は京阪線五条駅で、この路線では、目的地の京都駅には行けない模様。しょうがないので、そこからさらに西に歩いていって、市営地下鉄の「五条駅」から、やっと京都駅へ。近鉄京都線に乗り換えて、急行で40分移動すると(電車賃は540円)リサイタル会場のある大和西大寺駅に到着。はぁ、やっと来たで___DASH___!

会場は駅の近くの近鉄奈良店の6Fからも行ける秋篠音楽堂で、ドタバタと中の様子をチェックしてから、時間が迫っているので、花束を用意せねばと1Fの日比谷花壇に寄ってみる。うーん、予算がそんなにないんですけど、いいでしょうか?(^^; と恐縮しながら店員さんに声をかけてみると、いくらからでも作ってくれると言ってくださいました。あああ。すいません。それじゃあ、2000円でもいいですか?(^^;;;

かくして、希望の色は私の「栗子さんのイメージカラー」の桃色と白で、花嫁のブーケみたいに丈の短いタイプの花束を作っていただきました。いやー、かわいいっすねぇ。安い予算でいい物作ってくださった店員さん、ありがとうございました(^-^)/

さてと、急いで音楽堂に向かわねばっ。…とエスカレーターで上り、入り口に到着すると、わー。いっぱい人が並んでるー。すげー。周りはレストラン街なので、リサイタルの前にどっかで軽くお昼でも…と思ってたけど、こんなに人がいるんじゃ、全席自由席だから早めに入らないとアカンな。とほほ(^^;;;

かくして、会場に入ろうとすると、招待券を預かっている受付で、栗子さんからのチケット入りの封筒をいただけました。ありがとう!栗子さん(^-^)/ わーいわーい、お邪魔しまーす。会場に入るとプログラムを渡されて、奥では花束受付所が。そこで花束を預け、階段を降りてホールの中へ入ると、清潔感のあるコンパクトなホールには、座席が300くらいあって、結構でかい。すごいなぁ…ここで演奏するのか、栗子さん。私はLIVEで何かするのが弱いので、人前で歌うだとか話すだとか「やり直しの効かない事」をこなす人は尊敬だー。ワシだったら緊張のあまり卒倒しちゃうね、いやはや。

などと感心しながら、席に座ってプログラムを読んでいると、座席が80%くらい埋まった頃に、栗子さんの前の演奏者さんのピアノリサイタルが始まる。おぉぉ、パチパチパチ。

実を言うと、クラシック音楽は正直よくわかんないんで(^^; 素人がテクニックに関して何言ってもねぇ…と、とりあえず、自分の中の感受性レベルを最大にして曲に聴き入ってみる。1曲目はシューベルト。う"ーんう"ーん。情景が浮かびにくい曲だなぁ(汗)2曲目のショパンは、好きな作曲家だけあってか、感情移入がしやすくて聴きやすいなぁ…とブツブツ心の中でつぶやいていると、ピアノの方の演奏終了。お疲れ様でした!(^^)

続いて、休憩挟んで、いよいよ栗子さんの登場です。休憩の間にさらにお客さんは増え、95%くらい埋まったところで、開演です。ひゃー。ドキドキやねぇ。

水色のドレスで栗子さんがライトを浴びて登場すると、なんだか大きく見える。はぁー、確かに栗子さんなんだけど、栗子さんじゃないみたいだー。わーわー、とにかく良い演奏ができますよーに!

ピアノの伴奏がついている中、バッハやゴーベールさんの曲を演奏する栗子さん。ははぁ、フルートって、いろんな音が出せるんだねぇ。なんか今までのイメージだと、♪プルルルと軽やかな音ばかり想像してたけど、もっと太い管楽器の音も出るんだ。繊細な吹き方の違いについては、勿論、素人の私には全くわからないけど(^^; 途中でピーとかパーとか、音がどっか行ってしまうような事はないし、違和感のある音が出てこないから、その分、曲の流れに自然に入っていける訳で、それってすごい事なんじゃないかなぁ…と勝手に想像してみたりして。それにしても、栗子さんの息継ぎがすごい。後ろの方の席で聴いてるんだけど、息継ぎがよく聞こえる。あの細い体でよく曲の間、ひたすらあの調子で吹けるなぁ。

3曲目は福島和夫さんの「春讃」という曲を、伴奏なしで演奏。いやー、これは衝撃だなぁ。フルートのイメージを完全に打ち破ってるよね。そもそもこういう曲がフルート演奏向けに作曲されている事自体がすごいけど、それを吹きこなす栗子さんもすごい。いやはや。参りました。演奏後、会場の誰もが衝撃だったのか、栗子さんがステージから1度去ると、会場がザワザワしてました(笑)

4曲目はプロコフィエフさんの曲で、またピアノ伴奏付き。1・2曲目同様に何かが乱れることなく、曲のイメージを味わいつつ、演奏終了。最後に最初のピアノ演奏者さんと一緒にアンコール曲をやってくれて、公演終了。いやはや、ほんとお疲れ様でした!いい物、見せてくれてありがとう(^^)

日替わり弁当さて、今日は栗子さんとは直では会えない予定なので、急いで京都へ戻ります。ホテルの近所の酒屋でビール缶と「ごはん日和」というお惣菜屋で日替わり弁当(500円)を買ってホテルに戻り、またもや、19時からサッカー日本代表の試合をTVで見たのでした(^^;