frei

旧「anney's room」からブログ「frei」だけ引っ越し&残しました

イェナ。

チコちゃん宅居間からの見たかすかな朝焼けインスブルックに朝が来た…。

目覚めると居間の窓から見える景色は、まだやや暗くて、月と遠くの山のシルエット。すぐに山は朝焼けに照らされて、姿がクッキリ見えてくる。はぁー、やっぱりいい眺めだなぁ。

のんびり起きてから、着替えていると、台所の方で物音がする。あ、同居人の中のお一人ですね。今度は女性です。どこかへ出掛ける前に、ちょいと朝食を取っているようです。おはようございます(^^)

さてと、チコちゃんを起こしに行かなくっちゃ。2階に上がって、彼女の部屋をノックしながら中を覗いてみると、あ、丁度起きたところみたいですね。おはよー(^^)/ 早速ですが、朝食を街中の「感じの良いカフェ」で取らない?と提案をいただきましたー。いいねいいね。行きましょう(^^)

2人とも支度が済むと、8時過ぎに荷物を持ってWGを出発。一晩お世話になりました。ペコリ。さっきまで、やや曇ってたのに、なんだかドンドン晴れていきます。山だから天気の移り変わりが激しいのかな???

チコちゃん宅近辺の眺めWGから下り坂を歩いていくと、実はWGの裏手側にデーンとかまえている山がクッキリ見えます。あらー。WG自体も、山というか、ドイツ式で言うなら森の、小高い丘の上にあるんだけど、その側面に沿って家々が建てられている様は、なんだか熱海を思い出す。…なんて言い出すのは私だけか(笑)

カフェでの朝食「Fruehstueck Vital」8.40euro川を越えて街中まで降りて来ると、以前来たクリスマスっぽい雰囲気の店やらの側を通り抜け、さらに中心に歩いていった、とある角にCafe Katzung(Herzog-Friedlich-Strasse 16, 6020 Innsbruck)がありました。へぇー、ここなんだね。

店内は下手に明るくなってなくて、しっとり落ち着いた雰囲気。すでに沢山お客さんがいて、それぞれ朝食と会話を楽しんでいる様子だったけど、うるさくない、なんか大人な感じ。

ここには朝食セットがあると言うので、メニューを早速見ると、なるほど、ありました。簡単で安い物から、ちょっと贅沢なセットまで。うー、どうせ頼むなら、滅多に来れない場所なんだし、贅沢しちゃおーかな♪ って訳で、8.40euro(1134円程)のFrühstück Vitalを注文。それだけだと、温かい飲み物がついてないので、追加でコーヒー(2.40euro=324円程)も。

カフェでの朝食そして、やってきたのは、でっかい1枚の白いお皿に載った、パン4種、スクランブルエッグ、ヨーグルト+ミューズリー(穀物)+苺、フレッシュチーズ?+トマト、バター、アプリコットジャム。これに赤いオレンジジュースと、追加注文しといたコーヒーに、こちらではめずらしくお冷。おー、か、かわいい。そんでもって、美味しそうー(T_T) なんて贅沢なんだー。いっただっきまーす。はむはむ、もぐもぐ。あー、うま、うまかーーー!この卵が炒めすぎてないし、微妙に塩味が効いてるのが素敵。ヨーグルトにうまく浸されて、やわらかくなってるミューズリーも最高。し、幸せ…。パタッ。

インスブルック街中そんなこったで、最高にお気に入りになってしまった、この朝食セット。勿論、店内の雰囲気も大満足。でも、少し何故か寒いので、あまり長居すると身体が冷えそうです(^^; そんじゃ、早いけど駅に向かいますか。

それにしても、このインスブルックは、街中も綺麗で画になるなぁ。まるでPhotoshopで加工したみたいに、普通のヨーロッパの街の景色の奥に、いきなりデーンと白い山が見えるのが、なんだか笑える。こっちの角を曲がって見ても山がデーン。あっちの角を曲がって見ても、やっぱり山がデーン。

インスブルック街中それと、ここの良い所は、ミュンヘンみたいに大き過ぎない事。ミュンヘンは中心地は確かに、昔の面影を残してあって、少しは味わい深い画も撮れるんだけど、少しでも中心地から離れると、近代的な建物が結構あって、あまり良い写真が撮れないんだな。…って、建築家ってーか、デザイナーなチコちゃんの案内でインスブルックを歩いてるから、インスブルックの「良い画」の場所ばかり見てるのかもしんないけど。

他にもドイツの各地、ドイツ近辺の各地を見てきたけど、ここが一番、住むにしても、観光するにしても、丁度良いのかもしんないなぁ。観光地だから物価が高いのは、ちょっと難だけど。ほんとお勧めの場所ですわ(^^)

インスブルック街中かくして、すっかりインスブルックの景色を味わったところで、駅に到着。またもや切符の自販機をいじってみるが、外国(ドイツ)へ行くチケットは買えなさそうなので、窓口へ。今日の目的地は、イェナ。おにーちゃんの住む街だけど、まずはミュンヘンまで出ないと行けないっぽいので、ミュンヘンまで早く行ける路線を探してもらう。

おにーちゃんとは?
1999年留学直前の私のサイトのお客さんで、なんかむずかしー天文学な方。その後、ミュンヘンでご対面し、現在はイェナ在住。「どいつづけ」では「古野さん」と書いているが、以後、おにーちゃんと呼ばせていただいてる次第。本当に兄のようにバタバタするあに山を見守っていてくださる存在。多謝。

すると、12時37分発のECの電車で行けば、ミュンヘンには14時26分に到着するとのこと。ほほぅ。予定よりも早く行けそうだなぁ。お値段は32.40euro(4374円程)也。よっしゃ、それで行きます!(^^)

ちなみに。ドイツの自販機で切符を購入する際に、クレジットカードを使ってるんだけど、ちゃんと領収書の類には、クレジットカード番号の一部が伏せてあるんだよね。それに対して、ここオーストリアのÖBBの窓口で購入した切符の領収書には、堂々と番号が全部書かれてまして(^^; いやー、これちょっとヤバイんじゃないかと思ってみたり。

プラムサラミ?なにはともあれ、乗る電車も決まったので、それまで少し暇つぶしできます。駅構内にはスーパーがあって、そこでちょいとお買い物。この後会うおにーちゃんに、何かインスブルック土産を持っていこうかと。ここの名物をチコちゃんに聞いてみると、チーズかSpeckだとのこと。しかし、一人暮らしのおにーちゃんに渡すには、ちょいと量が多いものばかり。そこへ丁度、小さいパッケージに入った、よくわからない物体が。

パッケージには、プラムと怪しげな小人?の絵がついていて、中身は黒っぽいビワをやや小さくしたような物体が入ってる。ここはお肉売り場なんだがなぁ…サラミなのか?これ。それにしても、Zewtschke(セイヨウモモのドイツ南部訛り)って書いてあるんだけど。

って訳で、とにかく今まで見た事のなかった物で面白いから、お土産に決定(^^)/ おまけにどういう訳か、売り場では2euro前後の値札があったのに、レジに持っていったら、0.50euro(68円程)だと言い張るし。本当に?って念を押したんだけどねぇ…。なんか安く買えてしまって、いいような申し訳ないような。ちなみにこのスーパーの入って右手には、ネット場があって、自由に無料でいじれるらしいんだけど、何人も人が並んでいたので断念しました。

それから、隣の郵便局に入って、チコちゃんの用事に付き合うつもりが、ここでも面白い物を発見。郵便局のシンボルマークの入ったグッズが並ぶ中に、スティックノリのような物体があったので、近づいてみると何故かこれがリップスティック。デザイン的にも面白いし、この意外性が気に入って、これまた日本の友人へのお土産に決定。

それでもまだ、時間が余っていたので、チコちゃんの提案で、駅の近くのホテルのロビーへ。別に用事もないのに、堂々とロビーで過ごしてても問題ない、とはチコちゃんの弁。かくして、まったりと2人でそこで過ごしたところで、再び駅に戻り、構内の本屋で電車内で読む本をチェック。うーん、なんか荷物が多いんでね。丁度良い手軽な物がないな。またオーストリアは、同じ本をドイツで買うより税金の都合なのか値段が高いしね。

そんなこんなで、そろそろ電車の時刻です。また会いましょう、チコちゃん(^^) 今度は東京で再会かな?なにはともあれ、お互い仕事もプライベートも、うまくいきますよーに。

車窓5分遅れで来た電車に乗って、まずはミュンヘンへ。それにしても、車内が寒いな。隣のおじさん達も車掌さんにそう告げると、暖房が壊れてるとかなんとか言ってました。そっか。それでこっちの車両は、あんまり混んでないんだな(笑)

日記書いたり、ボーっとしたり、居眠りこいたりしてると、14時半頃ミュンヘンに到着。よっし、急いで切符を買ってみよう。えーっと…おぉ、14時46分発のICEがあるじゃないですか。買うよ、買います。65euro(8775円程)也。

急いで18番線に到着していたICEに乗り込み、自分の席を探すが…と、遠い。私の席はWagen21(21号車)なんだけど、車内を移動すれどもすれども、その番号には到達しない。うーん。慌てて外にいた車掌さんに、21号車の場所を聞くと「その車両内でうろついてもダメだよ。途中でもう1つの車両が連結されてて、その先に21号車があるんだよ」とのこと。ガーン。じゃあ、一度外に出ないといけない訳ですね。

それを聞くなり、急いでホームに降りて、向こう側の車両に移動しようとするが、途中で出発の合図が鳴り響く。やばーい。

ICEの車内とりあえず、まだ連結部分は越えてないけど、一度車内に飛び乗って、出発にはセーフ。はぁはぁ言いながら、適当に空いてる席で、1つ先の駅まで待って、次のPasing駅に着くなり、また移動。はぁ、やっとWagen21に着きました(^^)

それにしても、どういう訳か周りは空いてるのに、ここだけまとめて3人座ってる次第。前にはおじさんが、隣にはお兄さんが、やはり指定席券を買ったら、割り当てられちゃったから座っているっぽい。隣の席はガラガラなのに、一体どういう座席割り当てなんだ、DBよ(苦笑)

よっぽど空いてる席に移動しようかと思ったけど、途中でその席の指定席券持ってる人が入って来ちゃった場合、席を替わる事になるのも面倒だったので、大人しく自分の席で携帯の充電をし始める。いやぁ、便利だよねぇ。確かICも一部の車両には、コンセントがあるんだよね。もうバッテリーギリギリになってたんで助かるなぁ。

そうこうしている間に、まずはおにーちゃんにSMSして、電車が予定より早く到着する旨伝える。次にオズちゃんに、明日の電車の時刻は後で伝えるとSMSを送信。そして、保子さんから電話を受けて、今日の予定はNGになったと知る。がっかり。保子さんとイェナで合流する予定だったんだけどなぁ。

というのも、保子さんはiBookに関して、私を経由しておにーちゃんと繋がりがありまして。お互いすでに知り合いなのに、保子さんが仕事で忙しく、おにーちゃん宅を訪ねる機会がなかったので、今回、私がおにーちゃん宅に行く際に、保子さんもフランクフルトから駆け付けるってーのはどうだろう?と話してたんだよね。

そういう事情もあって、保子さんが自由時間を取れる土日に、私もイェナに行くようにプランを立てて移動してきた訳ですが…残念ながら、保子さん、急なお仕事の作業が入ってイェナに来れないとのこと。あああ。残念。

かくして、今度はそれをおにーちゃんにSMSで連絡…と、あちこち連絡を取るうちに、気付けばプリペイドの残高が減っている模様。以前の携帯だと、残高が減ってくると、通話直前や通話中にアナウンスが流れてたんだけど、今回のは携帯の液晶に勝手に残り残高のアナウンスが表示されてました。へー、便利。

あと1つ便利になったな…と思ったのは、残高を調べるのにセンターに電話するんだけど、前回はセンターに繋がってから、何番か指定された番号を押さないと残高が聞けなかったのね。それが、センターに繋がった途端に「只今残高は○○euroです」って言ってくれるんだよね。なんか少しずつ進化してるのね、ドイツの携帯事情。

ICE 1514</p>
<p>Naechster Halt:</p>
<p>Jena Paradies</p>
<p>Ausstieg in Fahrrichtung rechts</p>
<p>Ankunft: 18:46 h</p>
<p>18:43 hそんなこんなで、ボーっとしてると、そろそろイェナに到着する模様。車両と車両の間には、モニターがついていて、そこに次の停車駅と到着予定時刻と現在の時刻と開くドアのアナウンスが表示されてるんだけど、その現在時刻が予定より1分早く、外は真っ暗などこかで停車。はて?ここはどこ?ってーか、赤信号で停車してるだけなのか???

が、走行中は点灯しないはずの、ドアの「開く」スイッチが光っている。あれれ?なに、ここって、もうイェナなの?おそるおそるドアを開けて、外の様子をうかがうと、確かに小さくて狭いホームが目の前にある。え、イェナってこんなだったっけ。そっか、そうだったかもな(汗)

念の為、外にいた駅員さんに聞いてみると、ここはイェナだとのこと。よし、ほんじゃ到着した訳ね。でも、おにーちゃんの姿はないし、改札は2つ。うーん。ま、いっか。たぶんこっちかな。勘で降りちゃえ。

そして、駅舎の前まで来れたところで、ちょっと待ってみると…お、おにーちゃんが来ました。わーい(^-^)/ 1月3日に東京で会って以来だね…って、そんなに時間が経ってないか(笑)

Papiermuehleでも、とにかくイェナは久しぶり。お腹空いたので、どっかで食事をしたいなぁ…と言ってみると、車で迎えに来てくれたので、ちょっと離れたビール醸造所まで連れていってくれました。

そこは空き瓶を持っていくと、注いで売ってくれるそうで、丁度、その瓶を持った人も店から出てきてました。店内に入ると、ものすごく混んでいて、どうも席がなさそーだー…と諦めそうになりつつ、ウエイターさんに聞いてみると、2階の席の奥が空いてるとのこと。ラッキー。

どのウエイターさんも、めちゃ忙しそうで、なかなかメニューをもらう事すら出来なかったんだけど、私はやっと目を通したメニューから、Schellenbier(Bockbier)とMüllentalを注文。わくわく。わくわく。あのさ、以前イェナに来た時は、Altbierを飲んだんだけど、これが美味しかったんだよねぇ。今回のビールはどうかなー♪

…と、期待しながら、来たやや黒っぽいビールをいただくと…うまかーーーっ!(T_T)/ これだよ、これこれ。あのね、世界中で一番美味しいと思っているビールは、実は妙な事に渋谷にある「ジャーマンファームグリル」か神谷町「Die Wurst」で飲める黒ビールなんだけどさ。ここがミュンヘン辺りから輸入してるビールを置いてるって言うんだけど、何故かこの黒ビールミュンヘンで飲むビールの味とは違ったんだよ。ミュンヘンのFranziskanerのレストランで飲む黒ビールは、確かに微妙に似てはいたんだけど、それでも何かが違うと思ってたんだけど。まさに、ここのこのBockbierの味ですよ、奥さんっ!

あああ、こんな時に限って、カメラ置いてきちゃったよ。くそー。Müllentalのチューリンゲンソーセージも美味しいから、写真に撮りたかったなぁ。うー…でも、幸せ。今日は朝から晩まで美味しいもんばっかり飲み食いしてるなぁ(笑)

そんなこったで、思いっきり満足しつつ、おにーちゃん宅に戻ってきてから、今度はバドワイザーをいただく。…と言っても、日本でよく見るバドワイザーじゃなくて、チェコの。おにーちゃん曰く、本家はチェコのなんだそうですよ。へぇーーー。

こうして、アルコールの飲めないおにーちゃんを横目に、美味しいビールを立て続けにいただきながら(笑) おにーちゃんのPowerBook上で私のデジカメ画像を見てもらう。ほらほら、見て。みえちゃんの腕時計の写真。2日に会った時に写しといたの。これって、以前、3人でミュンヘンで会った時に、確かみえちゃんの試験合格祝いで、おにーちゃんが彼女にあげたヤツ。あれから気に入って、ずっと使ってくれてて、今じゃこんな風で年季が入ってきてるよ。なんか嬉しいねぇ。2人でどれにしようか悩んで、やっと決めた腕時計だったもんね(^^)

なんかすごく懐かしいし、ドイツって土地で過ごした一緒の時間を思うと、あれからまだ皆と繋がりがある事が、すごく嬉しいな。それにしても、皆、今は転換期。おにーちゃんも、この先どうなるのかな。お仕事忙しそうなのに、今日も振り回してしまって、ごめんね。お仕事うまくいきますよーに。おやすみなさーい。