frei

旧「anney's room」からブログ「frei」だけ引っ越し&残しました

帝王切開

長く感じた夜が明けて

とうとう手術の朝が来た。

しかし当日9時からは、

既にどなたか帝王切開の予定が入っている模様。

その方の後になるのか、前になるのか未定だったけど、

担当医の先生がやってきて、私の様子を見ると

「あ、元気そうだね(^^)」とおっしゃって

後で手術となったのでした。

そんな訳ですが、立ち会い人がいないとアカンので

慌てて同居人にメールで「○時までに来て〜」と伝える。

ついでに母にも「○時からの予定だよ〜」とメール。

よし、これで多分大丈夫。

あとは手術を待つ間、剃毛と浣腸されて

さぁ、いよいよ手術です。

手術室では、大勢の看護師さん?が手際良く準備する中

中央の手術台で横向きに丸くなると、まずはお尻に注射。

続いて、腰に麻酔がされ、

両手は点滴、指先にはパルスオキシメーター、

鼻には酸素、頭に何かキャップが、

お腹には手術する部分を私から隠すようにカバーがかけられ

いよいよ手術開始です。

ガーゼでお腹を消毒してもらいつつ、

麻酔が効いて感覚がなくなっているのが確認出来たら

担当医がサクサクと執刀してくださっている模様。

うーん、確かに麻痺していて何が起きてるかサッパリわからん。

とにかく、鼻から空気を吸うのが下手なもんで、なんか苦しいなぁー。

周りの看護師さん?達に励まされながら数分すると

「あ、足が出てきたよ〜」と担当医に声をかけられ、

みぞおちの辺りから、力強く赤ちゃんの頭を下に向かって押し出されると

はい、生まれましたぁ〜!

その途端、隣にいた看護師さんが時計を確認して

「11時24分です!」と報告すると、

テキパキと助産師さん?が赤ちゃんを隣の部屋に運ぶのが見えて

ちょっと経つと、泣き声が聞こえてきました。

おおお、無事息が出来たんだね。良かったぁ〜。

続いて、胎盤が取り出され、

今度は「11時25分です!」の報告の後、

看護師さんがビニール袋?に入れ計測すると

私の左腕の上に乗せ「700gだったよ〜」と教えてくれました。

ははぁ、そんなに重いんだ、胎盤

それにしても、赤ちゃん、

普通出産してすぐに会えるんじゃないの?と思いつつ

まだまだお腹の辺りでは何かしら処置されていると、

見覚えのあるデジカメと赤ちゃんを持った助産師さんがやってきて

私の枕元に赤ちゃんを置いて、はいチーズ。

そのデジカメは同居人の物で、その撮影が終わると

赤ちゃんはまた隣の部屋へと運ばれていったのでした。

あら〜、一瞬だったなぁー。

でも、すぐ手術も終わるでしょ〜...なんて思ってると

意外にお腹はまだ縫い合わされていないらしく

色々作業している模様。結構時間かかるんだねぇ。

かくして、やっとこさ手術が終わると

その場の大勢の看護師さんが力をあわせ

私を手術台から隣にある台に移動させてくれて、

そのまま隣の回復室へ運ばれたのでした。

運ばれる間、通り過ぎる景色の中に

同居人と母と赤ちゃんの姿を確認し

手を振る余裕はあったかのように見受けられたのだけども...。

回復室で同居人と母に囲まれ、赤ちゃんも隣に置いてもらい、

やっとまともに子供にご対面〜という嬉しい時間のはずが

下半身は痺れてて動かない初めての違和感だし

みぞおち辺りは押された痛みなのか痛い。

痛いと言ってみたら、点滴で麻酔を入れてもらったんだか

途端に猛烈な眠気が襲ってきて、

でも寝るとイビキうるさいだろうなぁ...とか思うし

何故だか眠るのが怖くなってて、必死で眠気と戦ってたら

声はかすれて出なくなってきたしで、もうクタクタ。

ふえー...早く個室に連れていって〜...と思いながら

少しだけ寝た後、何をどうしたかもう記憶に残らない状況で

個室に入ってやっと安眠出来たのでした。